名前:渕 正信(フチ マサノブ)
生年月日:1954年1月14日
出身地:福岡県北九州市
身長:183cm
体重: 105kg
デビュー:1974年4月22日 対 大仁田厚
得意技:フェイスロック
バックドロップ 各種拷問関節技
タイトル:世界ジュニア アジアタッグ
入場テーマ:
デンジャー・ゾーン/『トップガン』

1974年2月、全日本プロレスに入門。
1989年10月20日からの第10代世界ジュニア王者時代には、14連続防衛の長期政権を確立。
ヘビー級のジャンボ鶴田、ジュニアへビー級の渕正信として一時代を築いた。
2004年の5・22後楽園大会では、天龍と組んでアジアタッグ王座を見事に奪取。
最近はスポークスマン、小説家、テレビ解説者としてリング外でもマルチな活躍を見せる全日本の重鎮だ。
 
 
 
 

小説
2011.02.10

 

年の瀬の師走、吉野は忘年会の兼ね伝次郎とよく飲んでいた。以前リヨンで初めて伝次郎を紹介された時、(こんな飲んべえレスラーとまともに付き合うと大変なことになる。ほどほどにしとこう)と考えていたんだが、ほどほどにはならなかった。

 

 

当時、携帯電話を持ち始めた伝次郎からはひっきりなしに連絡があったし、また吉野もよく誘った。まだ吉野と知り合ったばかりの頃の伝次郎は勢いがあったが、40半ばを過ぎたあたりから夜毎の酒のせいもあってレスラーとして急激に衰えていき、そして現役に終止符をうつ。

 

 

体力の衰えと日々の道楽による経済的破綻。マンションから安アパートへの引っ越し。伝次郎が落ちて行く様を吉野は身近で見ていた。現役を退いた後でも伝次郎は酒と夜遊びはやめなかったし、吉野もまた以前通り付き合った。蓄えのない伝次郎が飲んで遊べるのも吉野との付き合いのおかげだった。酒だけじゃなく麻雀パチンコなどのギャンブルにも付き合った。むろん伝次郎には金がないのですべて吉野がめんどうをみた。

 

 

昔ながらの伝次郎の遊び人気質を吉野は何故か愛した。吉野自身その気質だったからであろう。だが、伝次郎とは逆に吉野は上昇気流に乗る。経営している不動産会社の事業がうまくいき、50になって吉野は社長から会長職になった。

 

 

西田が「リヨン」を閉めてから、吉野の遊びの本拠地は六本木から銀座に変わった。
(さて、今夜も伝助誘って飲むか…)と師走の夜、吉野は御茶ノ水駅そばの坂を下りながら携帯電話を取り出した。人通りが多い。歩きながら吉野は携帯を耳元に持っていく。

 

 

その時!いきなり後ろから携帯を奪われた。耳元に手をおいて奪われた格好のまま唖然とする吉野。「!?、なんなんだ!?」吉野の携帯を奪ったのは男であった。スーツ姿にネクタイの立派ななりの男は吉野の携帯を奪って悠然と前を歩きだして止まり振り返った。まだ若い男だ。唖然として立ちすくむ吉野を見て薄笑いを浮かべて早足で前へ歩き出した。人混みに消えそうだ。事態を掴めないまま吉野は男を追いかけた。

 

 

「おーい、待てぇ!何すんだお前!」人混みをかき分けながら男を追った。男は左側の店の前で立ち止まり、もう一度吉野を見てからその店に入った。吉野は店の名前を見る。「バジルスター」。中に入るとすぐに縦のカウンターがある。吉野の携帯を奪った男は奥の席の横で立っている。その男の前で携帯を手に取り赤ワインを飲んでいる中年の紳士が腰掛けている。おしゃれなイタリアンレストランだ。2人とも、吉野には見覚えはなかった。
 



 
小説
2011.02.09

 

吉野貫一は赤西伝次郎ともう7年ほど友人としての間柄を続けている。伝次郎がまだ現役のプロレスラーだった頃からの付き合いだ。飲み仲間といってよい。元来がプロレスファンで子供時分よりテレビ中継を見ていた吉野はレスラーに関する知識は豊富であり、むろん伝次郎のことも知っていた。

 

 

2人の出会いの場は六本木の高級クラブ「リヨン」。別のクラブから部下と共に流れて来た吉野は、その日初めてリヨンに来た。リヨン専用のエレベーターで地下に降りると黒服が挨拶をする。部下の1人が顔馴染みのようだ。

「いい店を知ってるな」

「はい、こういう店なんで、それなりの値段ですが」

「個人的に行ってるんだろ?」

「いえ…時たま仕事としても…」

「なるほど、それで領収書を切るわけだ」

「いえ、そればかりじゃ…」

「まあいい(笑)。女の子も揃ってるようだな」

 

 

吉野は店に馴染みの部下をからかいながらに席につく。女性達がすぐに横に座る。少し離れた向かいの席に体格の良い3人の男達が飲んでいる。その中の1人は見覚えがある。プロレス通の吉野にはそれがベテランレスラーの赤西伝次郎だとすぐにわかった。店の経営者である西田が挨拶に来た。

 

 

名刺の交換の後吉野が聞いた。

「向かいの席は、ずいぶん豪勢だな」

「赤西伝次郎というプロレスラーです。後輩を連れてよく来てくれます」

「知っている。スポンサーなしでこの店に来るなんてたいしたもんじゃないか」

「彼はいつもそうです。紹介しましょうか?」

「そうだな」西田が吉野が座る席に伝次郎を連れて来た。

「帝国プロレスの赤西といいます」立ったまま頭を下げ吉野に挨拶する伝次郎。

「……」座ったまま笑顔で静かに見つめる吉野。

 

 


出会いから7年たち、年が明けての現在、ここひと月ほど吉野と伝次郎は一緒に飲んではいない。別に仲違いしたわけではなく一緒に飲めなかった原因は吉野の事情にあった。



 
小説
2011.01.18

 

赤西伝次郎が2010年の暮れ、六本木の中華店香妃園で西田から聞かされた話はこうであった。

 


西田が伝次郎の紹介で椙雅彦と知り合って1年ほどたった頃、この香妃園で2人は落ち合った。椙が相談に乗って欲しいということで西田は呼び出されたのである。

「西やん、何でも注文してくれ。今日は奢るから」

「そりゃまた…だけど椙さん、相談て何です?私ができることってそんなにないですがね」

「まずはビールからいくか?それから、ここの名物は鳥そばだよな?」

 

 

椙は勝手に注文して西田にビールを薦め鳥そばを食べ出した。なかなか相談事を話始めない。

「椙さん…」

「伝次郎は相変わらず店には顔出してんの?」椙は鳥そば、そして新たに注文した海老チリを食べながら聞く。

「ええ、まあ…」

「あの広美とかいう女にまだ夢中なんだ」

「そうですね。よく同伴して来ますが、そんなことより椙さん…」

「同伴?あの娘もやはりホステスなんだ?そうかい」

「それで話とは?別にないならこっちも忙しいので帰るけど」

 

 

西田はしびれをきたすように問いただす。椙は腕時計を見て、

「もう来る頃だが。場所がわかんねえのかな?何せ広島の人間だから」という。

「広島!?」

「ああ、西やんと同じ出身だ」

「誰が?」

「女…」鳥そばをすすりながら何気なく椙がいう。

「女って!?」西田が訝しげな顔をした時、椙が店の入口に目をやり、

「おっ、来た来た!こっちだ!」と声をかけ手招きをする。西田が振り向き様目をやると、小柄で丸顔の女が六本木に似つかわない地味な服装とバッグを持って、こちらにやって来る。西田に頭を下げ椙の隣に腰掛ける。目がパッチリでぽっちゃり顔の可愛さはあるが美人だとは言い難い。

 

 

「ここ六本木のクラブの社長西田さんだ。お前と同じ広島出身」椙の紹介に西田も軽く頭を下げる。少し緊張の面持ちだったが、同じ広島だと聞いて、

「ああそうですか。広島ですか。私仲本由紀恵といいます」と女は笑顔で愛想よく自己紹介をした。そんなに若くはない。多分30半ばだろう。椙が切り出す。

「どうだい、西やん。この女、西やんの店で働かせてくれないか?」(何を言ってる!うちは高級クラブだぜ。若くてそれなりのいい女しかとらないんだ。いくら同じ郷里の女だからってこんな30過ぎのそれも決して美人とも思えない女を入店させなきゃいけないんだ。椙さんほどの遊び人がそんなこともわからないのか!)と西田はあきれていた。しかし、由紀恵も同じ気持ちだったか、思わず「えっ!?」と声を上げた。

 

 

「椙さん、あなたいきなり何言ってんの!」

「何言ってるってお前…」

「あたし東京で働く気なんてなんもないんよ。何でそんな勝手なこと言うんね!」どうやら椙の1人合点の相談だったようだ。

「だけど子供育てるのにこれから大変だろう」

「そんなことは心配しないで。あたしがちゃんと育て上げるから。それにね、あたしは広島から出とうないんよ!」西田に向き直った由紀恵は

「本当にすみません。この人昔から早とちりで勝手に話を持っていくんです。すみません」と頭を下げた。

「昔から?」と西田が尋ねると

「はい」と由紀恵は答えた。

 

 

「俺はお前のこれからの生活のことを考えて」

「あたしのことより自分のことでしょ?いつまでも現役ってわけにいかないでしょ?あたしのことは心配しなくていいから」椙と由紀恵の会話はまるで夫婦のようだと西田は思った。

「伝次郎とは会ったか?」椙の問いかけに由紀恵は黙って首を振った。

「そうか…」由紀恵はこれから東京に住む友人と会うから先に失礼すると西田に告げる。すみませんと何度も西田に頭を下げ去って行った。

「あいつ、せっかくここの鳥そばでもご馳走しようと思ったのに…」と独り言のように椙は呟く。

「おいおい椙さん。どんな間柄なんだい?ずいぶん親しいようだが」

「なあに…」

「子供がいるって?」

「ああ、小学生の。もうすぐ中学生か」

「男の子?」椙は頷く。

「まさか椙さんの?」

「まさか…」といって椙は

「今日は西やん悪かった。忙しいのに…ここで食べて一緒にリヨンに行こう!今日は西やんと同伴だ!」と笑顔で西田に言った。

 


それ以後、西田は由紀恵と会うことはなかった。以前、カオルにおいて息子の仲本一男に母の写真を見せられ、何か見覚えのある顔と思っていた。あれから時は過ぎ、今や椙も由紀恵もこの世にいない。こうして、同じく香妃園での伝次郎との語らいで西田は思い出したのである。伝次郎は驚いていた。(あの椙さんと由紀恵がそんな間柄だったとは!そして、その後には川瀬広美とも…椙さん、まったくあんたって人は!)思わず苦笑いをして伝次郎はグラスの紹興酒を飲み干した。

 

 

 

 

 

---------------------------------------------------------

 

○*:.。..。.。o○.PURE CITY SHOPPING からのお知らせ.○*:.。..。.。o○


 
コラボ企画第1弾 PURE CITY  × JALAN ARTS 

石垣島の人気店ジャランアート・ピュアシティと
コラボ企画決定!!!


天然素材を使ったこだわりのジュエリー。
初回限定オリジナル品。数に限りがあります。


http://shop.pure-city.jp/

是非ご覧ください。

 

                                 PureCity事務局 
 



 
小説
2010.12.30


2010年、師走の年の瀬。赤西伝次郎と西田は六本木の有名な中華料理店「香妃園」で名物の鳥煮込み蕎麦をビールを飲みながら食べていた。日付が変わった深夜である。ほとんど満席に近い状態で店員が注文取りに忙しく動き回っている。酔客も多く、やたら大声での話し声が、そこら中からする。



「そうだったなあ。あの時が広美ちゃんと出会った最初か。椙さんもまだ元気でよく飲んでた。伝ちゃんも若かったな」「もう12年も前だぜ」「そうだな、干支が一回りしてるんだから。あの頃は椙さんも伝ちゃんもまだ携帯電話持ってなかったよな?」「持ってなかった。椙さんの方が早かったか、とにかく21世紀になって2人共持ち出した」「広美ちゃんは?」「広美は…たしか持ってた」「どっちが気に入ったか知らないが早かったよな」「何が?」「付き合い始めたのがさ」「うん…」「この間、椙さんの葬式の時、久々に広美ちゃんを見たが、結構なおばさんになってたなあ。



歳月、人を待たずだな…」「全く、…広美と椙さんは、いつ頃から付き合いだしたんだろう?」「さあ…、岡ちゃんあたりが詳しいんじゃないか?ともかく、椙さんがあの磯貝さんの援助で参院選に出馬したあたりだろう…それはそうと、伝ちゃん。



俺、大変なことを思い出したんだよ」「大変なこと?」「うん…ほら、仲本一男君が持ってた母親の写真」「ああ、仲本由紀恵」「そう、一男君に伝ちゃんが本当の父親だと吹き込んだ母親」「ああ、だけど血液型の符号では全くの間違いだと」「そうだよ。それはたしかだ」「それにもう死んでいる」「そんなんじゃなくて、以前会ってた事を思い出したんだよ。



どうも一男君から見せられた写真を見て見覚えあると思っていた」「じゃあ仲本由紀恵と会ったんだ」「ああ」「いつ?」「10年近く前かな…」「どこで?」「それが、ここ香妃園で」「ここで!?香妃園でかよ!?またまた!しかし、なんで西やんが仲本由紀恵と会わなきゃならない。シチュエーションが思い浮かばない」「それなんだよ。それがここ香妃園に、ある人が仲本由紀恵を連れて来て俺紹介されたんだよ」「ふうん…」「ある人ってわかるか?」「わかる訳ないだろ、西やん」「それが…椙さんなんだ」「椙さん!?」西田は黙って大きく頷いた。




----------------------------------------------------------------

 


〜*〜♪ 〜*〜♪ 〜*〜♪ 〜ショッピングサイト〜♪ 〜*〜♪ 〜*〜♪ 〜*〜

 

寒さをぶっ飛ばせ!!


全日本プロレス 選手 直筆サイン入り Tシャツ!

武藤社長 諏訪魔選手、河野選手、浜選手、真田選手、征矢選手


論外選手のコレクションも登場!!!


早い者勝ち!!是非ご覧ください!!


http://shop.pure-city.jp/

                    PureCity事務局





 
小説
2010.12.27


「テネシーワルツ」を唄い終えた川瀬広美を西田が赤西伝次郎と椙雅彦の席に連れて来た。場所は六本木の高級クラブ「リヨン」。西田が経営する店だ。クリスマス間近の1998年師走の夜。「広美ちゃん、こちらのおじさんが赤西さん、こっち側のもっとおじさんが椙さん…」と西田が伝次郎と椙を広美に紹介する。「どうも…」と軽く会釈する伝次郎。椙は広美を一瞥しただけで隣のホステス真希の肩を抱き耳元で何か囁き笑わしている。「初めまして、川瀬広美です」と伝次郎と椙に丁寧に頭を下げる広美。



大きく前が開いたブルーのドレス。豊かな白い胸元が揺れる。「テネシーワルツ、良かったなあ。大好きな唄なんだよ」という伝次郎に、「あなたが聞いてくれていたのはわかりました」と広美が話す。「結構わかるんです。お客さんの中にも私の唄を聞いて、この人この唄好きなんだな。真剣に聞いてくれているんだなって」「そうか…」椙が口を挟む。「じゃあ逆にその唄嫌いだって客もわかるのか?」「そうねぇ、あからさまに歌ってる最中に大きな声を出してさえぎる人もいます」「ライブ中に?」と聞く伝次郎に「クラブで歌ってる時に」と答える広美。「そりゃ仕方ないな。酔った客がいるから」と伝次郎。「うちの客はそんなのはいないよ。歌ってる最中に大声でさえぎるなんてことは」と西田。「そうですね。安心して歌えます」とニコリとする広美。



「…俺がさっきの唄、テネシーワルツか、あまり好きじゃないっていうのわかったかい?」と薄笑いを浮かべ広美に聞く椙。「いいえ」「なんだ…」「だって、そんなに嫌いなように見えなかったもの…」と微笑んで答える広美。「……」椙は広美から目を反らしまた真希の肩を抱いて小声で話しかけ始めた。広美は伝次郎に向き直り、「もう一曲、あなたの好きそうな唄を唄います」といって立ち上がりピアノの方に向かった。



「なんて女だ!たいしたこたあないな」と椙が言う。「あれ!?椙さん、タイプじゃないんだ?」と笑いながら聞く西田。「そうさ!真希の方が全然いい!」といって真希を抱きすくめキスを迫る椙。「あ!」と笑いながら逃げる真希。「そうかなぁ。椙さん案外気に入ってんじゃないの?」と伝次郎。「何言ってんだ!お前!何をバカな!まるっきり俺のタイプじゃない!」「…どこが気に入らない?性格だって悪いように見えないし」「さあどうだかな…お前の方こそ」「いや俺は気に入ってますよ。



そばで見た方が美人だったしね」「まあ伝ちゃん、そうなんだ!」とすねた眼差しで伝次郎を見つめるホステスの愛沙。「ま、どっちにしてもあのジジィの女なんだろ?西やん」と西田に聞く椙。西田は笑って答えず。椙からジジィと呼ばれた白髪の中年男磯貝は何人かの取り巻きと共に広美に対して酒の入った赤ら顔に笑みを浮かべ拍手を送る。広美が唄い出したのは「バラ色の人生」。やはり伝次郎の好き唄だった。椙は歌ってる広美、聞いている伝次郎、そして赤ら顔の磯貝の顔をチラッチラッと横の真希の肩を抱きながら交互見つめた。広美が唄う「バラ色の人生」はやはり伝次郎の好きな唄だった。椙は歌ってる広美、聞き入っている伝次郎、赤ら顔の磯貝の顔を真希の肩を抱きながら交互にチラッチラッと複雑な感情で見つめた。




----------------------------------------------------------------

 


〜*〜♪ 〜*〜♪ 〜*〜♪ 〜ショッピングサイト〜♪ 〜*〜♪ 〜*〜♪ 〜*〜

 

寒さをぶっ飛ばせ!!


全日本プロレス 選手 直筆サイン入り Tシャツ!

武藤社長 諏訪魔選手、河野選手、浜選手、真田選手、征矢選手


論外選手のコレクションも登場!!!


早い者勝ち!!是非ご覧ください!!


http://shop.pure-city.jp/

                    PureCity事務局





 
小説
2010.11.16


川瀬広美が歌う「テネシーワルツ」は天下一品だった。「この歌いい歌ね。なんて歌?」伝次郎の隣で愛沙が尋ねる。伝次郎が答える前に椙が「テネシーワルツ。昔江利チエミが歌ってた歌だ。なあ西やん」と答える。まだ若い愛沙や真希にとって聞いたことがない曲だった。「さすが年配の椙さん。よく知ってるな。あとで席に呼ぶよ」「別にいい。あのオヤジのところに行くさぁ」「そりゃそうだが(笑)」その間、伝次郎は焼酎を飲みながら静かに広美の歌を聞いている。



むろん、この時広美の名を伝次郎も椙もまだ知らない。「テネシーワルツ」のあと2曲ほど歌い店内でそれなりの拍手をもらい、椙の言うように真っ先に白髪オヤジの席に挨拶に行った。居酒屋での日本酒、そして、ここ「リヨン」での焼酎で伝次郎も椙も良い頃合いの酒酔い気分となった。「店終わったら香妃園で中華といくか?」と椙がアフターに誘うと真希は笑顔で快諾する。「伝ちゃんも行くんでしょ?」愛沙の問いかけに「ああ行くよ。4人で中華を食べる。



そしてふた手に別れ俺は愛沙ちゃんを送って行くと」「ありがとう」「だけどさ、たまにはどうだい?代々木に寄って行くっていうのは?」「その話は後で…」その時、椙が割って入る。「後でってお前ら、その話が完結したことがあるか!?いつも俺と伝次郎はメッシーとアッシーだけの報われないただ人の良いオッサンじゃないかよ!」「まだ3度目じゃない。今日入れてねぇ。



それに私達さ昼間も仕事してるしねえ?」と笑いながら真希に同意求める愛沙。「そうなのよ。朝が早いし」「朝が早い?そうか、じゃあ香妃園はやめよう!」「ひど〜い!」「だいたいだなぁお前らホステスは少しは俺達客に夢を与えろ!」「そうとも!たとえ思わせ振りでもいいから夢を与えなきゃ!」「へぇ、伝ちゃん、思わせ振りでいいんだ?(笑)」「たとえばってことだよ!」「伝次郎、こいつら2人結構場慣れしてるぜ。



たしかにお前ら2人は可愛いよ。だから口説かれ慣れしてるし、それを断る時もちゃんと2人して口裏合わせてんだ」「えー!そんなことないよお」「この前なんて何だ!こっちは真剣に口説いてんのに2人揃ってその日は生理なんてお前!」「仕方ないじゃない。なっちゃったんだから」「たしかにありゃおかしいよな」「伝ちゃんまで!」椙の話は続く。



「それからあれ、ほら、休日のプライベートで会おうって話。えっ!?えっ!?あれなんかおかしいだろ!まあ結局断られたんだが、えっ、そっちだっけ?お父さんが来るから駄目って言ったのは?そっちはお母さんだよな?そんなの普通あるかよ!同じ日によ、片方は父親でもう片方は母親が来るから忙しくて会えないからって!そんな断り方あるか!?偶然かよ!?」「全くの偶然。だって私達赤の他人だし身内でもないんだから全くの偶然に同じ日に片親づつ来ちゃったのよ。ねえ?」「そうよ!」「ふ〜ん、じゃあ仕方ないか」「伝次郎、なに納得してんだよ。お前なあ…」そこへ西田が広美を連れて席にやって来た。「おじさんおじさん、何もめてんの?(笑)彼女が挨拶したいってさ」




------------------------------------------------------------------

 

○*:.。..。.。o○*:.。.。.ショッピングサイト.。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○

 

第5弾 2010全日本 台湾大会 限定商品

台湾大会 限定商品を限定9名様!!!

早い者勝ち!!


http://shop.pure-city.jp/

是非ご覧ください。

 

                    PureCity事務局 

 



 
小説
2010.11.14

 

考えてみるに赤西伝次郎は優雅な独身ライフを送っていた。賃貸ながら代々木の高級マンションに住み、夜な夜なの六本木通い。中堅レスラーだが、それなりにプロレス界では名が知れ渡っていた。シリーズ終了ごとにファイトマネーをもらうと家賃と光熱費の支払いだけ残し、後はきれいさっぱりオフの間に使い切っていた。

しかし、1998年当時伝次郎に不安はなかった。またシリーズが始まれば地方巡業となる。試合が終わると地方でも飲みに行きたい。飲み代が不足すると会社からいくらかの前借りをする。ファイトマネーの前借りの常習犯として、いつも椙雅彦と伝次郎がトップを争っていた。結局は類は友を呼ぶ。椙と伝次郎の飲んべえコンビは地方でも連れだって飲み回った。

 

 

 

大阪、名古屋、札幌、仙台、広島、博多…。

「椙さん、今日は俺のおごりで行きましょう」

「そうか、わかった。遠慮しねえからな」

あるいは、「伝次郎、なにやってる!?早く支度しろよ!シャワーなんか簡単にすましゃあいいんだよ。早く行くぞ、ほらあ!」

「そんな慌てなくても。本当試合やってる時よりフットワークがいいんだから!」となる。

むろん、東京でも行動は一緒。伝次郎に紹介されて居心地が良くなったのか、椙の主な出没先は六本木の西田が経営する「リヨン」であった。

 

 

 

椙と伝次郎の待ち合わせ場所として代々木の「さざ波」あるいは六本木芋洗い坂の居酒屋などだが、その後のコースでは「リヨン」というケースが多くなった。クリスマスが近くなった師走のその夜も椙と伝次郎は「リヨン」にいた。伝次郎のそばには愛沙、椙の横には真希がいる。この2人のホステスは今のところ椙と伝次郎にとって「リヨン」でのお気に入り。店内の端にそんなに大きくないがオシャレなピアノが置かれている。毎夜、初老の男性ピアニストが映画音楽などを演奏して店内のムードを静かに盛り上げている。といっても店内が静かになっているわけではない。各テーブルでは、好みのホステスの気をひくため面白おかしくする話し声と笑い声で賑やかだ。

 

 

 

西田が椙と伝次郎の席にやって来た。

「西やん、相変わらずこの店は盛況だな」

「そうでもないよ、椙さん。先週は本当暇だったんだから」

「そうか。じゃあ俺が福の神なのかな!?」と真希の肩を抱いて椙が言う。

「(笑)まあ、それもあるだろうが、実は今日から歌手が入っててね」

「歌手?」

「(頷いて)毎日じゃないんだが週に何回か来て歌ってもらうことに」

「へえぇ、それで今夜盛況なんだ」

「どうだかなあ。ほれ、向こう側の向かいに何人かでいるだろう?その真ん中の白髪オヤジがスポンサーらしいから、何人か連れて来たんじゃないかな。だけど伝ちゃんなんかが知ってる歌手じゃないよ。ライブ専門で活動している女性歌手だから」

「やっぱり女なんだ」

「当たり前だよ(笑)、椙さん。ここで男の歌い手なんか出したらひんしゅくもんだよね、西やん」

「物が飛んで来る(笑)」この頃から伝次郎も椙に合わせて西田のことを西やんと呼ぶようになっていた。

 

 

 

白髪オヤジは眼鏡をかけており多分60代であろうが、赤ら顔で血色が良くいかにも好色そうな顔立ちである。店内が少し薄暗くなり、青いドレスの背の高い女性歌手がピアノのそばにゆっくりと現れた。照明があたると青いドレスに色白が映える。白髪オヤジ近辺のテーブルから大きな拍手。白髪オヤジは特にニコニコ顔で拍手をしている。他のテーブルは、チラッとは見るが、それほど関心なさそうにホステスと話しをしている。女性歌手は、白髪オヤジに笑顔で頭を下げ、ピアノの演奏に合わせ歌い出す。

 

 

 

歌を聞きながら、椙が「おい、まあまあのいい女じゃないか。あのジジィに可愛いがられてるんだろうなあ…」と白髪オヤジに負けない好色そうな顔で伝次郎に囁く。伝次郎は笑って答えず、女性歌手の歌を黙って聞いている。

「あの人、椙さんのタイプ?」と真希が肩を抱かれたまま尋ねる。

「いやぁ違うな。まあいい女だが俺のタイプじゃない。真希の方がいい」と即答する椙。

「本当?」

「本当さ…」と言いつつ真希の耳に口を近づける。

「いやぁ!」と椙の顔を手で押しながら笑って逃げる真希。じいっと女性歌手の顔を見ながら歌を聞いている伝次郎。

「…伝ちゃんは気に入ってる感じね?」と愛沙が言う。

「…うん?いや俺もあまりタイプじゃないけど…」

「けど?」「この歌はいいなあ…」

「結構歌は上手いだろ?もう30だし、ライブキャリアも長いからね」と西田が言う。

「そうだね…」と呟いて女性歌手の歌に伝次郎は聞き惚れていた。

「テネシーワルツ」に。伝次郎と椙が女性歌手川瀬広美と初めて出会った夜である。

 


 



 
小説
2010.11.11


当時まだ赤西伝次郎は代々木の高級マンションにひとりで住んでいた。二日酔いをした時など酔い醒ましと自主トレを兼ねて近くの代々木公園や明治神宮を散歩した。最低でも1時間は歩いた。12年後の現在、現役退いた事もあるだろうが、一切散歩に出かけることはない。安アパートの一室で飲んだくれたら飲んだくれたまま昼過ぎまで寝ている。12年前は現役のプロレスラーでまだ若く体力もあり毎晩酒を飲んでも回復が早かった。試合をやっていたから新陳代謝が活発だった。試合もなく練習もしない現在、伝次郎の体型は大きく変わった。身体には絞まりはなく顔から首筋にかけてたるみが出ている。



「そうか、代々木に住んでんのか。代々木に俺の行き付けの店が一軒だけある。まあたいした店じゃなく、ちょっとした小料理屋だがな」とかつて椙雅彦に言われ、連れて行ってもらった店が「さざ波」だった。当時も女将としてひとりできりもみしていた咲もまだ若く伝次郎とほぼ同年代の30代後半だった。「咲ちゃん、この伝次郎はまだ独身でよ!」「何言ってんのよ!椙さん、あんただってまだ独り者じゃないのさ!40も半ば過ぎたんだろ!」「46(笑)」「ねえ(笑)。あんた伝次郎って言うの?」「うん。時代劇の役者じゃないよ」「いい名前じゃない。これから伝ちゃんって呼んでいい?」「どうぞどうぞ」「この伝次郎はなあ、咲ちゃん。広いプロレスの世界に於いてこの椙雅彦と初めて五分に付き合える男だ!



今の奴らは皆サラリーマン化しちゃって誰もこの俺と付き合おうとしない!」「当たり前でしょうが!みんなちゃんと練習して節制してんだよ!プロなんだよ!」我が地元の代々木にこんな気っ風の良い楽しい女将の店があったなんて!伝次郎は嬉しくなった。「…ともかく、伝次郎、俺もお前も花のプロレスラーだ。宵越しの金を持とうなんて考えちゃいけないよ。究極のところ人生とは楽しむためにある。今を生きる!これしかないんだよ」「偉そうなこと言ってるけど結構迷惑してんのもいるのよ。伝ちゃん、話半分も聞かなくていいから。江戸っ子気分で言ってるけど、この人飛騨高山出身だからね(笑)」「それがどうした!たしかに俺の出身は飛騨高山だ!俺あ飛騨高山の江戸っ子だあ!」先ほどから椙と伝次郎は日本酒の熱燗を飲んでいる。



「いやぁ咲ちゃん。椙先輩は俺のひとつの理想郷だよ。こういう人生感には大いに納得する」「伝ちゃん。あんたも変わってるわねえ(笑)」「変わってる?そうか…(笑)、椙さんが飛騨高山の江戸っ子なら俺は九州福岡の江戸っ子だあ!」「あら、伝ちゃん。あんた九州男子?」「うん」「そう。なら本当の江戸っ子はこの私だね。何しろ東京生まれの東京育ちなんだから!」「やっぱり…」「じゃああたしだけなんだ!本物の江戸っ子は」「そういうことか…」「飛騨高山を馬鹿にしてんのか!」「何言ってんの!?このおやじ。じゃあ本物の江戸っ子ってことで今夜はあたしの驕りでいいわ!」「馬鹿言え!俺が払う!」「いいから!今日は気にしないでじゃんじゃん飲んで!」「ちょっとちょっと!椙さんも咲ちゃんも待ってくれ!ここの勘定は俺が持つ!」「何言ってんだ!飛騨高山の江戸っ子が払う!」「飛騨高山に引っ込んでて!伝ちゃん、今夜はもうあたしに任せて!」「いや!そんなわけには…」




結局、誰が払ったかわからないまま深夜近くまでよく飲んだ。3人以外に客がいたのかどうなのか、その記憶すら定かでない。




------------------------------------------------------------------

 

○*:.。..。.。o○*:.。.。.ショッピングサイト.。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○


第5弾 2010全日本 台湾大会 限定商品

台湾大会 限定商品を限定9名様!!!

早い者勝ち!!


http://shop.pure-city.jp/

是非ご覧ください。

 

                    PureCity事務局




 
小説
2010.11.09


「椙さん、この店の社長西田さんです。西田さん、先輩の椙雅彦さんです」とお互いを
紹介する伝次郎。「伝ちゃん、椙さんのことはよく知ってるよ。テレビで見てる」
「いやぁ、ここんとこテレビにはあまり出てなくて…」と苦笑いする椙に伝次郎は
「昔のことですよ、椙さん。西田さんが言ってるのは」と茶化す。
「ああそうでしょうな。なにぶん、この面ていなのでテレビに映ると放送コードに
触れるらしくて」と椙が返すと伝次郎と西田が笑う前にホステス達が先に笑った。



「何を言います。本当によく見てましたよ。私もプロレスは大好きだから。まだまだ
現役で頑張ってください。椙さんまだお若いでしょう」「いやいや(顔の前で手を振って)、
もう46です。いい加減に退いてくれとこの伝次郎に言われてます」と笑う椙。



「そんな事あ言ってません!椙さんには昔ながらのプロレスラーの姿を
まだまだ若いレスラーやファンに見せてもらわないと」
「おい、なんだ、その昔ながらって!?」「だから昔ながらですよ。
夜毎(よごと)飲みに出かけ、稼いだファイトマネーを酒と女とギャンブルに使う。
試合をやって稼いでまた使う。時たま金がなくなり借金となる。
もちろん預貯金もなけりゃ将来設計もない。まあ、今の若いレスラー達には
理解できない人だ。なんと言うか要するに破滅型だな、このおじさんは」と
若いホステス達に説明する伝次郎。



「俺って破滅型か?」「堅実派とでも?(笑)」
「…まあそうだな。ところで社長、いい店ですな」「いえいえ、まだこれからで。
女の子ももう少し増やしたいし」「まだ増やすんだ。たいしたもんですね。
ところで西田社長は今おいくつなんです?」「私ですか?椙さんより少し若いですよ」と
笑う西田。「えっ!」「えって、年上に見えました?」頷く椙。西田はオールバックの
髪を撫でながら「老けてるのかなあ。この髪も自毛なんですがね」という。
そして44歳だと言うと椙は「なんだ、そうなんだ」と言って焼酎のボトルを持って
西田のグラスにつぎだした。「そうか、年下かあ。まあ一杯いこう、西やん」
「西やん!?」笑いながら絶句する伝次郎。西田はニコニコして頷いている。



「相手が少しでも年下とわかると急に高飛車な態度に変わる。
椙さん!悪いクセだよ!」伝次郎の言葉に反応せず、椙は「西やん、この店
気に入ったから俺これからも来るぜ。よろしく頼むぜ!西やん!」と西田とグラスを
合わせる。「俺が高三の時はあんたは高一だ!なあ西やん!」と調子に乗る椙に
伝次郎は思わず舌打ちをした。「なんなんだ、その意味は!」西田は笑顔で
「こちらこそよろしく、椙先輩!」といって、注がれた焼酎を飲み干した。



 ------------------------------------------------------------------

 

○*:.。..。.。o○*:.。.。.ショッピングサイト.。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○

 

超レアもの商品をお見逃しなく!!!
プロレスファン必見です!!!

 

http://shop.pure-city.jp/

是非ご覧ください。

 


                               PureCity事務局



 



 
小説・回想
2010.11.07

 

小説


赤西伝次郎と西田は深夜六本木の有名中華料理店「香妃園」で食事をした。この店の名物料理鳥そばにビールを飲みながら舌鼓を打っている。

以前、西田はこの近辺に「リヨン」というクラブを経営していた。専用のエレベーターのある地下1階の広い高級クラブであった。もうひと昔前のことだ。今では別の名前のクラブになっており、むろん経営者は西田ではない。

「この店に来るのは久しぶりだな。相変わらず鳥そばは旨い」と鍋で出てくるこの名物料理の3分の2を1人で食べ切った伝次郎は満足そうに言う。

「まだまだいい食べっぷりだな。しめにいつものカレーといくか?」西田の問いに大きく頷く伝次郎。中華料理店でありながらここでのカレーは絶品だ。特にポークカレーが人気がある。注文して出されたカレーを2人してそれぞれ頬張る。

「やっぱり旨いなあ」とついつい口に出る。あの椙雅彦もこのポークカレーに目がなかった。
 

 

 

回想
 

1998年。まだ20世紀だった。伝次郎は39歳、西田は44歳、椙は46歳であった。

その年の晩秋の夜、ほろ酔い気分で伝次郎と椙はクラブ「リヨン」にやって来た。芋洗い坂の居酒屋でしこたま日本酒を飲ませてもらった伝次郎はお礼にと椙を「リヨン」に引っ張って連れて来たのだ。

いつもは正直家ビルにある椙の馴染みのクラブ「スタンダール」に同行するんだが、今回はどうしても伝次郎は「リヨン」に連れて行きたかった。

「専用のエレベーターがあるなんて大したもんじゃないか?」

「でしょ!」中に入るとすでに客が来ていて華やかに賑わっている。ホステスの数も多そうだ。

「赤西さん、いらっしゃいませ!」

「赤西さん、どうも!」と黒服らが挨拶をする。

「おい、伝次郎。いつからお前ここに来てるんだ?」

「いや、まだ日が浅いですよ」

「どっかのタニマチとか?」「ひとりで…」と微笑んで答える伝次郎に椙は少なからず驚いていた。(俺以外に六本木でクラブ通いをしていたレスラーがいたなんて!)案内された席に座るとすぐに綺麗どころがそばに座って来た。黒服が伝次郎の焼酎ボトルを出す。

「椙さん、焼酎でいいですか?」

「(頷いて)伝次郎、お前も大したもんだな。こんないい店を知っているなんて…」と感心しながら隣に座ったホステスの足を早くも触る椙。「そうですか(笑)…」太ももを触られながら女の子はキャッキャ喜んでいる。

「伝ちゃん、この人伝ちゃんの先輩?」

「ああそうだ。大先輩だ」

「やっぱりねぇ。イヤらしいとこがそっくり!」と太ももの椙の手をテーブルに持っていって笑うホステス。伝次郎が笑って囁く。

「椙さん、ここは高級クラブですよ」「わかってる。だけどいい子が多いな。可愛い子ばかりだ!」と周りを見渡す椙。

「まあ!うまいこと言って!」とホステス達は言っているが、悪い気はしないはず。さすが我が先輩、遊び慣れていると伝次郎は椙を見て思った。いつの間にか再び椙の手は女の子の太ももの上に置かれている。社長の西田が挨拶のため伝次郎と椙の席にやって来た。
 



 

 |  次へ→
 
PR

TOPICS

 
 
 
■配信内容
・渕 正信からのメッセージ
・スケジュールや試合報告
E-mail:


登録 削除
 
 
PURECITY携帯サイトはこちら

http://pure-city.jp/
URLを携帯に送る
RSSフィードを取得